うつ回復 復職後のストレス対処方法
また休職するのでは、という不安感も出てきます
■原因
・短縮勤務している場合、業務量が多すぎる
・休職前にストレスを感じていた業務に対して、ストレス対処できていない
・まだ十分な回復レベルに達していない
■対処
折角職場復帰できたのに、また体調を悪化させては意味がありません
業務に関するストレスを軽減する調整をしてみましょう
1)職務内容の見直し
・業務量を減らす
自分の持ち分を減らしてもらう
・業務範囲を狭める
業務範囲、責任範囲、所掌範囲などを減らしてもらう
・ストレスに感じる業務から外してもらう
顧客クレーム、トラブル対応など、神経をすり減らす業務から外してもらう
2)勤務内容の見直し
・短縮勤務が可能な場合
定時勤務から短縮勤務(4時間、6時間など)に変えてもらう
・休日、夜間勤務の禁止
変則的な勤務をさせないようにしてもらう
・呼び出し、就業時間外の作業の禁止
休日、夜間の電話、メールをしないようにしてもらう
3)体制の見直し
・ストレス原因となる人がいる場合
グループ、チームの変更、異動をしてもらう
・役職の見直し
管理職、リーダーポジションなど責任レベルが負担になる場合は、役職から外してもらう
場合によっては降格処分も受け入れる
■調整方法
1)上司との相談
業務内容の見直しについて、上司と相談してみます
・現状の仕事の状況、ストレス状況を客観的に把握できるように整理します
数値化するとわかりやすいです
<参考>
・自分の要望を伝えます
業務の引き取り、勤務の見直しなど、具体的に伝えます
・体調回復するまでの間の依頼であることを伝えます
上司もずっと仕事ができないなら、また休んだほうがいいのでは?とも考えます
・見直し期限の見込み
1か月~3か月など、様子を見る期間を決めておきます
焦りは禁物です、余裕をもった期間にしておきます
2)産業医との相談
勤務制限、降格などは人事や総務部門の判断が必要です
産業医や健康管理スタッフがいる場合は、相談してみます
・体調の回復状況
主治医の意見も含めて、体調の回復が思わしくない状況を伝えます
・上司との相談状況
業務内容の見直しの相談状況を伝えます
勤務制限が必要かどうかの判断をしてもらいます
3)カウンセリング
ストレス対処方法がうまくいかない場合は、ソーシャルサポートを受けるのも効果が見込めます
・EAPなどの就業者支援団体
就業者の悩み相談などを受けてくれます
ストレス対処方法についても、何らかのアドバイスをもらえます
会社と提携している団体があれば、無料で受けることもできます
メールによる相談ができるところもあります
・医療関係のカウンセリングセンター
通院している心療内科の系列のカウンセリングセンターがあれば、紹介しれもらうことが可能です
医師や臨床心理士など資格を持っている専門家のカウンセリングを受けることができます
費用は高めです
1時間8千円~1万円くらいかかります
・リワーク支援団体
リワーク通所者のアフターフォローをしてくれるところもあります
期限付き(通所完了後1年など)もあれば、無期限のところもあります
専門家ではないので、的確なアドバイスはもらえませんが、他の復職者の事例などを聞いて、見直すきっかけができます
4)見直し後のフォロー
何とか見直し要望を受け入れてもらえた後は、定期的に報告します
上司、産業医へ報告します
・体調の回復状況
ストレス状況リストを使って、客観的に見せるとよいです
・回復のために取り組んでいること(カウンセリング、リハビリなど)