ASDと誤った善意
ウクライナに千羽鶴を送ろうとして、SNSで色んな意見が飛び交った
ASDの特徴から考察する
■経緯
先日日本の個人、団体、公的機関などがウクライナの被害者や避難所の人に千羽鶴を送ろうとしたところ、著名人も含めて、送られた側のことも考えるべき、との非難が殺到した
結局、送るのを断念した、ウクライナ大使館に送った、という話
■なぜ千羽鶴を送ろうとしたか?
発案者の考え
・平和の祈りの象徴である千羽鶴が、被害者達の心を癒す
・日本からの戦争反対のメッセージを受けて、戦争を止めようと考える
・この横暴を許してはいけない。
・決して対岸の火事ではなく、自分たちも私ごととして考える
・世界に向けて声を上げることで、第2、第3のプーチンを阻止しなければいけない
どれも主観的な考えであると想像できる
ここに被害者の声や、戦争を行っている兵士、指示している指導者の意見はない
善意のつもりが、相手にとっては善意ではないという結果になった
■ASDの特徴
1)主観的
・非常に主観的な意見をしやすい
・自分の考えは正しいと思う
・相手の意見と異なると、相手が間違っていると感じる
2)周りの人の思考を想定できない
・相手の気持ちがわからない、汲み取るのが下手
・場の雰囲気に応じた発言、振る舞いが出来ない
3)想像力の欠如
・物事の例えができない、理解できない
・自分の行動に大して相手がどのような反応をするか予測できない
■誤った善意
ASDの人は自分の考えが相手と同じかどうかを推察する能力が欠如している
自分が善意、善行と思ったら、そこで思考が止まってしまう
自分は良いことをしたと満足できる
しかし結果的に余計なお世話、逸脱行為、悪行となってしまう
自分は善意、善行と思っているので、なぜ非難を浴びるのかわからない
■今回の結末
千羽鶴を送ろうとした人達は、おそらくASDの特徴を持っている
悪意があったわけではない
世の中には30人に1人くらいの割合でASDの人がいる
そういう人の誤った善意はスルーしてあげるのが一番穏便な結末と考える