うつ症状と優越感と劣等感の関係について考察してみました
1)優越感と劣等感の仕組み
報告内容の概要
つまり、(実際は別として)自分が優れていると思っている人は、ドーパミンが出やすい体質である、ということ
逆にドーパミンが出にくい人は、自分が優れていると錯覚しにくい、ということになります
2)うつ症状における劣等感の原因
うつの原因やうつ症状では、以下の気持ちが強くなります
・劣等感 ・・・自分は他の人よりダメな人間だ、と思う
・自尊心の欠如 ・・・自分の性格、身なりは悪い、と思う
・存在意義の否定 ・・・自分はいる価値がない、と思う
3)事例
こんな人、周りにいませんか?
自分が優れていると「錯覚」している人です
うつにはなりにくい人です
例)
・自分は勝ち組だと思っている人
・人の意見に賛成しない人
・人を見下した感じの人
・いつも偉そうにしている人
・他人を小バカにする人
・ブランド品や高価な商品を買いたがる人
・マウントポジションを取りたがる人
逆に自分はこんな気持ちを持っていませんか?
うつになりやすい人です
例)
・自分は負け組だ
・人の意見は聞いた方がいい
・(間違っていても)下手に逆らわないほうが面倒でない
・偉ぶるのは苦手だ
・人をバカにするのはよくない
・物にお金をかけない、余裕がない
・人を押しのけて意見を通すのは苦手だ
4)考察
実際は大して優れているわけではないが、錯覚(思い込み)で優れていると感じる人は、ドーパミンが放出されて、うつになりにくいのではと思われます
逆に遺伝や脳機能の障害などにより、ドーパミンの放出量が少ない人は、うつになりやすいのではないかと思われます
「3)うつは遺伝するのか」でも考察したとおり、うつは遺伝的要因があります
あるいは幼少期の頃に前頭部の打撲などにより、脳機能が障害を受けたことで、ドーパミンが出にくくなっている可能性があります
5)うつのリハビリ、再発防止のために
行動認知療法では、「考え方の幅を広げる」ことをします
劣等感や、自己否定をやめてみましょう
例)
・自分はダメな人間ではない
・自分はいいところもある
・いい経験になった(自分が成長できた)
・自分の意見もアサーティブに提案してみる
これによりドーパミンの放出量が増えれば、うつ症状が回復しやすくなります
考え方が定着すれば、再発防止にもなります