ASD/ADHDの行動と対策 その2
いよいよ受験シーズンだが、ASD/ADHDの受験勉強は全く捗らない
(1)実態
・勉強に集中できない
勉強中に他のことが気になってしまい、
1問解いて、鉛筆いじり
1問解いて、電卓いじり
とか
・すぐ休憩する
10分くらいすると休憩にパソコン、タブレットでブラウザ、動画を見てしまう
・休憩するとなかなか勉強に戻れない
一旦休憩すると
・ブラウザ、動画に見入ってしまう
・マンガを読み始めると、ずっと読み続ける
などで勉強しているのを忘れてしまう
・勉強中に違う用事に気がついて実行しようとする
洗濯物の片付けなど
・ため息を吐くことが増えたが、胃やお腹は痛くないらしい
頭痛、めまいもないとのこと
(2)分析
・時間の使い方が受験生向けになっていない
A)勉強時間
B)食事時間
C)テレビ時間
D)ゲーム時間
E)外出時間
普通は、A、B>C、D>E の優先順位だろうが、
実態は、D>A、B>C>E といった感じ
・問題集を解くときに、問題ジャンルが変わると、別の割り込み意識が入るらしい
デフォルトは「手元いじり」「動画を見る」らしい
・好きなことをしていると他の割り込み意識は入らない
※最も最近はようやく周りで変わったこと(音とか)があると、「勉強に戻らなきゃ」、と思うらしい
・大した勉強量もしていないので、ストレスは少ない
ただし強制的に休憩禁止にしたら、ストレスが増える可能性は高い
(3)考察
・嫌なことを長く続ける集中力が根本的に足りない
我慢が足りないというのと同じ症状
『最近の若者は我慢が足りない』
『よくキレやすい』
などの症状は発達障害が起因しているのでは
[対策]
1)本人に実施する目標(時刻、問題集の内容)を決めさせる
2)決めた時刻までに該当問題集が終わっているかチェックさせる
終わっていなければ予備時間で終わらせるようにする
3)こまめに親が監視して、休憩が長い場合、勉強に戻らせる
・「新型うつ病」について
『ストレスは感じるが、好きなことをしていると周りが気にならない』
これは発達障害特有の症状ではないか
[対策]
能力に見合った作業量でないと、本人はやりこなせない
生産性は低いのはやむを得ない
(4)余談
企業では今後採用する判断基準に総合力を求めており、生産性が高い人間を採用しようとする
センター試験でも総合力が合否判定に加わる
発達障害の学生は非常に不利な条件になる。
企業は通常者のみを採用し、発達障害者を排他する流れを止められない
いっそ障害者認定できれば、障害者枠での採用も見込める
ただし給与は低く、世帯を持って生活するのは難しい
社会的に発達障害者の遺伝子を根絶しようとするように思える
ただし環境変化、食影響、世代の遺伝子劣化により、今後発達障害者は増えていくと予想される
そうなると少ない通常者を企業が奪い合うようになるかもしれない