1.仮説
世の中で『KY』(空気が読めない)と呼ばれる人達がいるが、発達障害が原因ではないか?
「後日追記」
近年はASD(自閉スペクトラム障害)に分類されるとのこと
wikiより
「場の空気を読む」
心理学ではこのような能力を「社会的知能(ソーシャル・インテリジェンス)」と呼んでいる
大きく分類すれば次の4つの要素からなる、ともされる
・まず状況を把握する
・言うべき相手を確認する
・適切な言葉を選ぶ
・適切なタイミングを選ぶ
~ここまで
一方で「KY」と呼ばれる行動
・おかれている状況から適切な会話ができない
・今、何を話しているのかが的確に分からない
・周りの感情(楽しい、悲しい、困っているなど)と関係ないことを話す
・突拍子もなく発言する、相手の話をさえぎって一方的に話す
ほぼ発達障害者の行動パターンと同じである
2.考察
発達障害者といっても線引きがあるわけではなく、アナログ的な障害レベルがあり、軽度な人は一般人と何ら区別がつかない。
(1)重度な発達障害の場合
・ADHD、LD、自閉症など併発しており、社会に出ることが難しい
遭遇率は低いため、健常者とは見分けがつく
「KY」ではなく障害者として認知できる
通常、社会では遭遇しない
(2)中度な発達障害の場合
・学業成績や普段の会話は問題なくできるので、健常者とは区別しづらい
このあたりの障害レベルの人が「KY」と言われる
学級(30人~40人)に一人くらいの発生率
(3)軽度な発達障害の場合
・本人も障害に気づいていないため、たまにおかしなことを言う程度の認知レベル
発達障害というよりは個人の性格として受け取られるため、「KY」とは言われない
(2)より多く、10人に一人くらいいるのでは?
3.結論
まだ世の中では発達障害の認知度は低い
知らない人からすると、振る舞いだけをみて「KY」として片付けることになる
今後は発達障害の認知度が上がってくれば、見分けがつくだろうが、既に「発達障害者」が差別擁護として使われているのも否定できない
保健体育などの中で発達障害に関する教育を進めていき、正しく障害者と接することができるようになるべきと考える
●補足
なお、「パーソナリティ障害(PD)」(*)の場合も結果的に「KY」になるケースもあるという
(*)wikiより
一般的な成人に比べて極端な考えや行為を行ったりして、結果として社会への適応を著しく困難にしていたり、症状によって本人が苦しんでいるような状態に陥っている人