Yanagy0084の日記

うつ体験、発達障害考察、コンピュータ関連の記事を書いてます

ASD/ADHDの興味の持ち方と勉強対策

特定の遊び(ゲーム、ネット動画など)に夢中になる
他のことには興味を示さない

幼児や自閉症の症状によく似ている


1.過去の経緯

(1)2,3歳の頃
 子供向けのビデオ、DVDなどをずっと見ている
 他の遊びには興味がない

 新しいおもちゃがあっても、最初は珍しく遊ぶが、10分もすると興味がなくなる

(2)小学生の頃
 何かに憑かれたようにNintendoDSのゲームばかりしている
 あまりにも止められないので、時間を制限することにした

 時間を過ぎても止めないので取り上げると、地団駄を踏んで癇癪を起こす

 「ゲーム時間」を2時間までとした
 >残り時間の計算ができないらしい
  あと10分で終わりだから、そろそろ止めよう、という考えができない

  時間ぎりぎりまでゲームをやる

  区切り(データセーブなど)をそれからつけようとする
  ゲームセーブしたり、RPGの装備を整理するのはゲーム時間じゃない、と言い張る

(3)中学生になった頃
 ゲームとパソコンでネット動画ばかり見るようになる
 ゲーム攻略の動画やゲーム関連のページをずっと見ている

 ゲームができる時間帯を決めた(17時から20時まで)
 20時になったらやめる、というのは理解できるらしい
 しかし夕食も食べずにゲームをするので、食事時間(18時~)も明確にした

(4)高校生、浪人生
チャレンジのネット授業用にタブレットをもらった

Youtubeのアプリがあり、合間をみてはずっとYoutubeを見ている

勉強をしていても5分くらいで休憩をとり、ネット動画を見ようとする
見ていないと勉強しながら動画を見ようとすることもあり、勉強したことを覚えられるのか不安

土日休日も朝から動画を見ようとする
外出もしようとしない

 

(5)大学生

スマホを持った

※学校からの案内や、学生間のやりとりで必要

 

スマホゲームに夢中になる

使うデバイスが変わっただけで、高校生のときと全く生活パターンは同じ

2.仮説
 思考ルーチンが単純

 何をするにしてもその時に興味をもっていることを思い出す

 そのかわり現在行っていることを忘れてしまうのではないか?

 興味事を思うー>脳内興奮が高まるー>直ぐにやりたい
 ※ここで現在行っていること、優先順位を忘れてしまう

 ADHDの人は記憶のストック量(キャパシティ)が少ないのではないか?
 「興味事」を脳内メモリに格納すると、「今行っている脳内メモリ情報」が押し出される=消える
 そのため何をしていても興味事をしようとするのではないか?

 よくネット中毒、スマホ中毒など聞くが、全く同じ症状である
 とにかく何かをしていてもゲーム、ネット動画のことで頭が一杯になるらしい。

 依存症の人は発達障害の要素を元々もっていて、依存する対象が変わるだけなのではないか?

3.影響
 興味が一つ、二つしかなくなると、社会生活を行ううえで、基礎教養やコミュニケーションなどの成長チャンスを逃してしまう
 ただでさえ社会性に欠けるのに、ますます人格形成ができなくなる

 また、外出しない=家がいい=引きこもり という負のスパイラルに陥る可能性がある

4.対策
以下のルールを決めた
A)勉強中は動画を見ない(タブレットは一人のときは使わない)
B)土日休日は計画していた分の勉強(チャレンジ、学校のワークなど)を完了してから、自由時間とする
C)土日休日の午後は必ず外出することとした

5.効果
効果なし
A)ルールは定着しない

 勉強を始めて数分で気が散ってしまい、動画を見ようとする
 ルールがあること自体を忘れてしまっている
 横で注意をすると気がつく

 

B)朝、自分が起きるのが遅い

 ※これも発達障害の特徴

 

 昼前に様子を見ると、朝食後に動画を見ている

 

C)行くところが限られている、友達もいない、やることがない、
 家で動画・ゲームしてたい という気持ちになるようだ

6.振り返り
 本人の中では優先順位が、動画・ゲーム>>>>>>勉強 となっている

 ルールを作っただけでは効果がでなかった
 またルールがあること自体を忘れてしまう

 まず以下のルールを守るための施策を行うことにした

(1)優先順位を説明する

 動画・ゲーム<勉強 と理解できるように説明する必要がある
 勉強の目的(学校の学習の理解、受験、高校以降の進路の選択肢の違い など)を説明する

(2)土日休日に計画を立てる

 自ら計画を達成しなければならないことに気づくようにする
 前日夜間に「朝勉を午前中に終わらせる」というメモをテーブルの上に置いておく

(3)必ず1度は外出させる
 行く宛てがない場合は、適当な買い物を頼む、図書館に行く、など用事を作らせた

またしばらくこれで運用してみる