ASD/ADHD観察 社会ルール
ASDに分類される人が特に合致する
(1)挨拶のルール
普段、本人からは挨拶しない
(家族、他人とも)
■対策
・挨拶すべきタイミングで挨拶していないとき指摘する
・こちらから挨拶(「おはよう」など)を行い、「朝、初めてあったときは、自分から「おはよう」というのが挨拶だ」と説明する
・繰り返し指摘すると形は覚える
・傍目には礼儀正しく見える
・同じ人には挨拶できるが、別の人だとやらないこともある
(2)時間のルール
・遊び時間、休憩などずるずる時間を使ってしまう
・門限を守れない
物事に熱中するため、時間感覚がない?
■対策
始める時間、終わりの時間を先に決める
・16時から18時はゲームの時間
18時から20時は食事の時間
など決める
・ゲームや本の途中だと、区切りがつく時間を見積もる
あと10分で終わりにする、など本人に決めさせる
・夕方、町内のチャイムが鳴ったら帰るルールにする
(3)物の場所のルール
・洋服は脱ぎっぱなしで床に置く
・食事をしたら食器はそのまま片付けない
・文房具、教科書、ノートは使ったまま
・布団は敷きっぱなし
・散らかっているのを指摘すると片付けする
物が視野に入っていないのかもしれない?
■対策
都度、指摘するしかないが、放置することが多い
たまに自分で進んで片付けることもある
(4)公共の場のルール
・電車の中や店舗内などでは、押し黙るほうが多い
居心地が悪い?
・服装のルール
忘れ物で放課後に学校に取りに行くときでも、制服を着るのを守っている
(5)交通ルール
なぜ危険なのかわからない?
・自転車で道路の真ん中を走る
・自転車で2台並んで走る
・自転車で歩行者レーンをスピードを出して走る
■対策
「ちゃんとしなさい」という言葉は全く理解できていない
具体的に危険な理由と、具体的な対策を説明する
「車にぶつかると自分が怪我をして、痛いから、離れて走るようにすること」
「歩行者にぶつかると、怪我をさせてしまう。
年配の人なら骨を折るかもしれない。
だから歩行者の近くを走るときはスピードを落とす
ぶつからないようにする」
一方で、理解できたルールは守る
・信号は守る
・駐輪場所は守る
・道路の端、横断歩道を歩く
(6)買い物、お金のルール
・おつりは律儀に返す
自分のお金でないと考えているらしい
・盗み、無断借用などはしない
欲しいものが買えないときは我慢している
こずかいが足りていたり、物品欲望が低いためかもしれない