Yanagy0084の日記

うつ体験、発達障害考察、コンピュータ関連の記事を書いてます

発達障害者の社会への適応


発達障害に関する育児、教育の本はあるけれど、社会に出てからの話はあまりない
実際、発達障害の人はどのように生活しているのだろうか?
 
症状も軽度(単に周りとのかかわりが不得意なレベル)の話は、本やネットに出ているが、そもそも本やネットに掲載されている人はまだましなのではないだろうか?
 
■うちの息子の場合
・コミュニケーションが難しい
 社会適応はできないのではと考える
 
・友達がいない
 中学校までは行けるが、高校以上になると一人でこなしていくのは難しい
 大学にいたっては一人で講義やテスト、卒論をこなすのは、よほど学力が高くないと無理だろう
 
・面接が苦手
職につこうとしても普通の会社では就職どころか、面接で落とされるだろう
 
■成人してからの人生パターン
・軽度な場合
 就職はできる
 ただし周りとはコミュニケーションがうまくとれず、周囲にストレスを発生させてしまう
 周りの理解が得られない場合は、退職に追い込まれる可能性もある
 少し変わった人、という印象であり、うまくすれば結婚とかできるかもしれない
 
・中度な場合
 就職は難しい。面接で落とされることが多い
 仮にできても仕事は優先順位がわからず、同じミスを繰り返すため、こなせない
 上司、同僚に対して、不可解な対応をとるため、理解されない。疎遠になるかいじめられる
 会社になじめなくて、自主退職を繰り返す
 アルバイトも同じであり、短期間でやめてしまう
 まだ自分で社会に出ていける状態である
 
・重度な場合
 高校、大学すら中退で、社会に適応できない
 学習能力がないため同じ失敗を繰り返す
 家が裕福な場合はニートとなる(障害者なので仕方ないが)
 親が無理やり社会適応させようとすると、本人は精神的にうつ状態になり、引きこもりになる
 ネトゲ廃人とかはこのグループではないか
 
■社会適用する方法
ではどうすれば社会に適応できるのか?
 
本やネットでは思考能力、手足の運動能力を改善、向上するトレーニングが必要だという
ケーストレーニングにより、
・状況判断の選択肢を増やす
・リアクションの練習をする
など、コミュニケーションするためのレベルを上げることが必要だという
でも想像力や応用力に欠けているので、トレーニングで得たパターンを活用できない
 
実際、家でも人に対して、
・挨拶しない
・暴言を吐く
・無視する
などに対して、
・初対面では挨拶する
・相手の事について話をしない
・相手の顔を見て話す
などの理解をさせようとしているが、その場ではうまくいっても、1日たつと忘れている
 
繰り返し行うことで、成長要素はあるらしいが、根本的に前頭前野の機能が欠落しているので、一定レベルまでしか上昇しない
無駄かもしれないが、それに期待するしかない
 
■科学的根拠
脳機能は意外にも、欠落した部分を他の脳機能が補えることがあるらしい
迂回機能ができて、欠落した機能と同等のことを行えるとか
人体の神秘ではあるが、相当のプレッシャーを与えないと迂回機能はできないらしく、トレーニングするにしても何年かけたらよいのだろうか?
 
発達障害でもできる職業、苦手な職業
・一般事務(電話対応なし)、事務補助、営業補助、リサーチ業務、システムの保守管理、ソフトウェアの品質管理業務、データ入力
 
逆に苦手なのはこんなもの
・接客スタッフ、営業部門、企画部門、開発部門(上流過程)
 
障がい者雇用
障害者枠で就職する方法もあるらしいが、まだ企業が対応できるところが少なく、門は狭い
障害者支援法ができるみたいだが、一般的に企業側には不評だ
出来の悪い社員を雇い、給与を支払わなければならないからだ
普通の社員からしても精神患者みたいなのがいると、ストレスが溜まるから、いやだろう
セットなのかもしれないが、解雇の自由化の法律もできるらしいが、これでは雇った後に即クビとかありえる
 
相関関係はわからないが、生活保護を受けている人に発達障害者は多いのではないだろうか?
そうなると国が本来セーフティネットで保護するべきところを、企業に押し付けている構図になる
そりゃぁ企業も嫌がるはず
 
今年から学習要領やセンター試験の問題が、応用力、思考力、グループワークを必要とする内容に変わった
これまで記憶力だけで適応できた発達障害者たちが、進学するのが困難になってきた
 
親が健在なうちはニートでもよいが、死んでしまったら生活保護にすがるしかない
それが駄目なら、野垂れ死にの運命となる
ある意味、不良遺伝子は自然淘汰される運命といえばそれまでだが
 
■さいごに
あと5年後には国も借金を抱えて、底辺の人間まで面倒見切れなくなるだろう
それに備えるためにも、今はトレーニングをするしかない