ASD/ADHDの行動と仮説 ~車の運転の場合
(1)事例
・自転車に乗っているときに壁、電柱に激突することが2,3回あった
ボーっとしていると周りが見えなくなるらしい
・信号を無視して交差点に突入し、車に引かれそうになることがよくある
・歩道を走行中でも歩行者を邪魔にして、追い越そうとして接触することが多い
・道路の真ん中を走る
後方からくる車にも気がつかない
(2)仮説
・仮説1
事前に危険を察知して、「~かも知れない」という予測をたてられない?
一般的な人:今の事象 ≒ 過去の似たような事象 = 危険
= 危険かもしれない
ADHD :今の事象 = 危険とは思わない
・・・過去の似たような事象とリンクできない?
・仮説2
運転中の周りの状況を全て認識できていない?
・・・危険要素を認識できない?
(3)考察
根拠1:失敗を忘れる、思い出せない
→過去の失敗から、危険を検知できない
根拠2:探し物が苦手
探したいもののイメージを視界の画像と一致させることができない
二つの類似している情報をつなげる機能が劣っている
根拠3:ドアを開けっ放し、ゴミを散らかしたままにする
→自分が見たいもの以外の情報は遮断する(脳が検知しない)
→必要な情報を識別できていない
(4)結論
発達障害があると、
・命の危機に関わるような過去の記憶を忘れやすい
・今の状況と結びつけることができない
・危険物があっても興味がなければ気がつかない
交通事故を起こす人は、そもそも発達障害の要素があり、危険予測できないのではないか?